生き方は何度でも選びなおせる。阿武町が目指す援農のかたち
山口県北部に位置する阿武町は、人口3200人程度の小さな町。日本海に面した海の暮らしと標高400mほどの山での暮らしがあり、まわりの自治体は合併する中で、阿武町だけが残っている、自然豊かな町です。
そんな阿武町でのアグリワークの舞台となるのが標高400mほどの山のエリア、福賀(ふくが)エリアです。このエリアは標高の高いエリアならではの気候風土が豊かな土地をつくり、様々な農産物が人の手によって栽培されています。主には
- 福賀すいか
- ほうれん草
- 梨
- レタスや白菜
中には通年でワーカーさんを募集されているところもあるので、働き方のバリエーションはたくさんあります。そしてなんといってもこの町の受け入れ態勢がすごいんです!
日本で唯一無二のバックアップ体制がここにはある
山口県阿武町と他の援農エリアとの大きな違いは行政のバックアップ体制です。町の総合戦略にも農家さんの人手不足についての課題解決にアプローチしてて、2015年より町独自で援農のプロジェクトを実践してこられました。それが1/4works援農プロジェクト。外から農業で働きに来る皆さんに対して、住居や移動手段などの具体的なサポートなど、かなり先進的に取り組んでこられたのが大きな特徴です。特に初めて農業や田舎暮らしの世界に飛び込もうとする方にはぴったりのエリアといえるでしょう。
もちろん私たちアグリナジカンで掲載させてもらっている農家さんは皆さんが1/4worksの受入れ農家でもあり、働きに来るワーカーの皆さんはこのプロジェクト参加者としてプロジェクトのサポートを受けながら働くことができる。阿武町は町が本気で援農に取り組んでいる数少ないエリア。
1/4worksのコンセプトは、
- 生き方はいつでも何度でも選びなおせる。
- 農業の現場から「きっかけ」を届ける。
このコンセプトにピンときた方は是非ともエントリーしてくださいね!
阿武町でのアグリワークってどんなお仕事なの?
援農の舞台となるのは阿武町福賀エリア。ここでは高原の気候風土と豊かな自然環境を生かして様々な作物がつくられていますが、その中でも有名なのが福賀すいか。
知る人ぞ知る、幻のスイカ。
「福賀すいか」の生産農家は地域で5軒しかません。そしてその出荷量は、1シーズンでわずか10,000玉。全国シェアで計算すると、なんと0.035%!!熊本や鳥取のような巨大産地のスイカと比べたら、ほとんど市場に流通しない幻のスイカになりつつあります。
そんな中でも「福賀すいか部会」の生産者さんたちはこだわりの栽培技術を共有しています。その中の最大のこだわりが「一株一果どり」。ひとつの株から2〜3玉を収穫できるところを、あえてひと玉だけにする。そうすることで養分を集中させ、より大きな、より甘いスイカを作ることができます。もちろん、一般的な栽培方法で、2玉ずつ収穫していけば、単純に収穫量を倍にすることもできます。いくら美味しくなるとはいえ、なぜ、わざわざ収穫量が少ない方法を選択したのか…?答えは簡単。
究極のスイカを作りたいから。
阿武町のような、「超」がつくほどの小規模産地が戦うには、わざわざ食べたくなるようなスイカを作らなければ意味がありません。だから福賀のすいか農家さんは、「福賀すいかでなければ実現できない味」を目指し続けています。
気候を活かした絶品ほうれん草!
冬が旬のほうれん草ですが、標高が高い福賀は夏でもほうれん草栽培が盛んです。肉厚で青々と育つほうれん草。一度味わうとクセになるくらい濃厚です!また、ほうれん草のような「葉物野菜」は思った以上に繊細!収穫・選別作業は丁寧に行われます。普段からお客さんの手元に届く品物の大切さを実感しながら仕事をしています。
福賀のすいかやほうれん草の他にも、梨農家さんやレタス農家さん、白菜やスイートコーンを作られている農家さんなど、バリエーション豊かなワークを経験できる体制がこの地にはあります。それぞれの農家さんの求人ページもみながら、まずは私たちコーディネーターとお話しましょう!その上であなたにぴったりの働き方を見出していけたらと考えています!
阿武町での生活拠点はこちら!
阿武町で1/4worksに参加すると、阿武町が用意するシェアハウス(お試し住宅)に滞在していただきます!
(写真は福賀エリアのシェアハウス)
繁忙期にくる皆さんでのシェアという形になりますが、条件などは以下のとおり。
- 定員7名(それ以上の人数の場合別の家を用意します。)
- キッチン×2
- お風呂/トイレ×2
- 食器や調理器具、家電など一通り揃っています
- 布団の用意あり
- wifiあり
- 個室完備
最後に、1/4worksとアグリナジカンからのメッセージ
辛い就活を耐え抜くメンタルは、ここでは必要ありません。都会の会社で出世するスキルも、ここでは必要ありません。毎日元気で、笑顔で一緒に働いてくれるだけでいいんです。そこかたまた新しい一歩を踏み出してくれたらうれしいし、またいつでも阿武町に戻ってきてほしい。あなたの力を待っています。共に、ここだけの時間を過ごしましょう!