山口県
阿武町

山口県阿武町のスイカのお仕事を徹底解説!

シーズンワーク

みなさんこんにちは!

今回は、山口県阿武町エリアのスイカのお仕事について詳しく解説していきます!

先日、2024年度の求人記事が公開されたので、そちらと合わせて読んでいただければと思います!

阿武町のスイカ求人はこちら!

スイカのお仕事

一般に農作業の求人というと、収穫をメインにしてることがほとんどかと思います。

しかしこちらのスイカの現場でお手伝いしていただくのは…

スイカ栽培の「ほぼ全て」です!

それでは、時期を追いながら解説していきます!


圃場準備(〜4月上旬)

雪がとけ、外での仕事ができるようになったら、私たち農家はスイカ栽培の準備に取り掛かります。

まず最初は圃場の準備から。

ビニールハウスの修理、肥料まき、トラクターでの耕運、マルチ張りなどなど…

大半の作業は3月中に私たち農家が済ませて4月から来てくれるみなさんのことを待つことになりますが、4月の上旬まではこういった仕事が多めの日々になります。

植え付け(4月〜5月)

4月の初めから5月末にかけて、スイカの苗を6回に分けて植え付けします。

詳しい様子はYouTubeに投稿してます!

どんな作業なのか、ぜひご覧ください!

整枝作業(4月下旬〜6月下旬)

ウリ科の植物であるスイカは、そのツルをどんどん伸ばして成長します。


ツルの枝葉の間から、新たな芽が出て伸びていき、放っておけばたちまちジャングル状態に。

そうなってしまうと、スイカの養分が分散してしまいます。

養分を必要な箇所に集中させるために、余計なツルを摘み取っていく作業をします。

参加されるみなさんの作業の中で、もっともウェイトを占めるのがこの作業です。

こちらも動画あります!


授粉(5月中旬〜7月上旬)

この作業なくしてスイカはできませんね!

スイカの雄花を摘み取って、雌花に花粉をつけるだけの単純な作業かと思いきや、そうでもないんです。

雄花から取れる花粉の寿命がとにかく短い。

だいたい4〜5時間くらいでしょうか。

だから、その日の朝に咲いた雄花と雌花を使わないと授粉ができないんです!

朝の開花と同時に仕事を始めるので、この仕事の際は少し早く仕事に出ることをお願いすることがあります。

割れたスイカを棄てる(6月中旬〜7月下旬)

言いにくい話ですが、スイカ栽培においてこれがもっとも苦痛を伴う作業です。

特に梅雨の時期、大雨に降られると割れるスイカが出てきます。

大雨によって根が一気に水を吸収し、果肉の成長と外皮のバランスがとれなくなるためです。

こうなってはもうどうしようもありません。

このまま放っておくとたちまち腐ってしまいます。

臭いにつられてカラスやタヌキも寄ってくるし、腐敗したスイカの汁が他のスイカを傷めてしまうのできちんと捨てなければなりません。これもとても大事な仕事です。

多いときは1日に100玉近く捨てなければならない時もあります…

ただただ苦痛な仕事。一銭にもならないどころか、マイナスの仕事です。

でも、こういう仕事と向き合うことは農業の本質でもあります。

そのことは別の記事に書かせてもらってるので、ぜひそちらも読んでみてください。

note『一銭にもならねぇ仕事と向き合え。』

収穫・選果(7月上旬〜8月中旬)

例年だと、7月の上旬から収穫が始まります。

収穫は、朝どりがルール。(通常のお仕事よりも朝のスタートが早くなります!)

1玉10kg以上ある大玉スイカを、せっせとトラックに積み込み。

ずっしりと重たいですが、やはり一番嬉しい時間ですね。

それぞれの農家が収穫したスイカは、選果場へと集められます。

生産者が責任を持って重量・等級を選別し、箱詰め。

全国のお客様の元へと旅立ちます。

選果場では「福賀すいか部会」の全生産者と一緒に作業します。積極的にコミュニケーションとりましょう!

収穫後のハウスの片付け

収穫を終えたスイカはツルを引っこ抜いて枯らしておきます。

そして畑にしいてあるマルチや栽培に使った道具などのお片付け。

この後にも書きますが、この作業は午前中に収穫・選果を行った後の午後の仕事になります。

7月、それも晴れた日の午後のハウス内の作業は熱中症の危険がつきまといます。

この作業は毎日必ず行うということはせず、天候や参加者のみなさんのコンディションを考慮しながら実施します。



こんな感じで、スイカの成長を日々追いかけながら仕事をしてもらうことになります。

性別関係なくこなせる仕事ばかりではありますが、真夏のビニールハウスはサウナ状態です!

それなりの体力は要求されるのでよくご検討ください!

それでも植え付けをした小さな苗から、出荷されていく大きなスイカまでを全て見るのは、なかなかできない経験だと思います!

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見込み労働時間の目安

農業は時期によって忙しさが大きく変わってきます。「今月は思ったより暇で稼げなかったな…」ということにならないように、これまでの実施状況を元に、各月のおおよその労働時間をお伝えしておきます。

3〜4月

1日平均7時間

3月と4月上旬はそれほど忙しくない時期。参加者さんによって現場入りするタイミングが大きく変わる時期なので1日の平均労働時間でお伝えします。週の休みを2日確保できることもありますので、賃金的にはやや少なめと感じられるかも知れません。

5月〜6月

1日平均8時間/月平均200時間

5月からは一気に忙しくなります。授粉も始まるので1日の労働時間も増え、週のお休みはなんとか1日は確保しようという状況になります。その分、お支払いできる賃金は多くなってきます。

7月〜8月

7月からは収穫と選果が始まります。選果場での仕事については農協さんから賃金が支払われます(時給1100円)。

午前中の作業のうち2時間程度が選果場での作業となることを踏まえて参考にしてください。

1日平均6〜7時間/月平均170時間

収穫が始まってからは早朝からお昼までにかけて作業が集中する上に、午後のハウス内作業は熱中症の危険がつきまといます。午後の主な仕事として収穫を終えたハウスを片付ける作業がありますが、毎日必ず行うわけではなく、天候やみなさんの体調面を考慮しながら実施します。

少し無理して午後の作業を増やせば労働時間と賃金を増やすこともできます。この点は現場でみなさんの要望に沿う形をとりたいと考えています。



こんな人におすすめ!こんな人には向いてないかも…

おすすめな人!

・農業の現場に興味がある人

・地方移住を検討している人

・地域活性化や地方移住に興味のある人

・自分の生き方をみつめなおしたい人

・誰かを感動させる仕事がしたい人

こんな人には向いてないかも…

・体力に自信がない人

・足腰や膝に不安を抱えている人

・小さな疑問や相談事などを積極的に自己開示するのが苦手な人

熱いハウスの中で汗をかきながらの作業は、こまめに休憩をとっていても結構しんどいです。

そしてスイカのツルを触る仕事は膝と腰に少なからず負担のかかるもの。不安がある方はやめておきましょう!

そしてプロジェクトの期間中にとても大切なのがコミュニケーション。

農家からの指示がいまいちわからなかった、ちゃんと説明は聞いたけどいざ現場を見るとわからなくなった、みたいなことはちょくちょく起こります。そんな時に、なんとなくわからないまま作業に入って重大なミスが起きると大変です。

小さな疑問を放置せずに質問してもらえれば、農家はきちんと対応します。

その他にも、期間中にどうしても済ませたい用事があって臨時の休日が欲しい、といったような要求にも応じています。しかしいきなり「明日休みます」と言われると作業の段取りが変わってしまい農家も困ります。臨時の休日などの要望にはできるだけ対応するスタンスなので、早めに相談するようにしましょう。


その他

・農家の木村さんは基本的に気さくな方ですが、昔かたぎな人でスイカ栽培に関しては強いこだわりを持って取り組んでいます。求められる作業のハードルが高く、厳しいことを言ってくることもあるのでそれなりの覚悟が必要です。

・参加者のみなさんは期間限定ではありますが地域住民のひとりとして生活することになります。地域の方から興味をもたれ、話しかけられることもあります。ぜひ気持ちよく対応してください。

・私たちの栽培ポリシーに基づき、一定量の農薬を使用します。農業を志す人などの希望がない限り作業中に参加者の方に薬品を触ってもらう予定はありませんが、栽培上、農薬を使用しているということを知っていただき、参加するかどうかを検討いただきたいと思います。


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