京都府
和束町

お茶の産地ならではの♪<前篇>

交流

こんばんは、中村です。

まだまだ先だと思っていたら、あっという間に梅雨入りしましたね。
和束は今が最盛期。梅雨入りする前に、一番茶を刈り取ってしまおうとする茶農家さんが多いので、
こまめに雨雲レーダーをチェックし、チャンスを伺っては茶刈りをしているようです。
上手い具合に天候が落ち着いてくれることを願っています。


さて、たまには和束でのお役立ち(?)情報以外のことも書いてみようと思います。
先日、お友達の茶畑で新茶を手摘みさせてもらい、お茶づくりをさせてもらいました。
作ったのは白茶、紅茶、烏龍茶です。長くなってしまうので、2回に分けて書こうと思います。


お友達の茶畑はこんな感じです~

おじい様が山を切り開いて作られたらしいのですが、かなりの急斜面です。ご先祖様の子孫を思っての功績に
頭が下がります。


ちなみにお茶は苗を植えてから収穫できるようになるまでに、4、5年ほどかかると言われています。
植え替えは30~50年ほど。ですがお茶の木は強く、50年以上たってもまだまだ芽が出続け、
収穫できるそうです。

農薬や肥料を絶ってから今年で2年目。無農薬の畑は虫(毛虫など)が多い!と言われますが、とってもきれいな畑でした。
バッタやトカゲやトンボなど、様々な生き物たちが共生しておりました。


少し話がそれてしまいましたが、1日目は白茶と紅茶を作りました。
白茶用の茶葉は小さめの「一芯二葉」を摘み取ります。白い産毛に覆われ先っちょが尖ったものが「芯」で、
その周りに葉っぱが2枚付いた物になります。この芯にはエネルギーがたくさん詰まっているそうですよ。

つやつや~!


茎を折って収穫するので一見すると固そうなのですが、新芽は柔らかく、「ぷちっ」という感覚が
癖になります。葉っぱも色鮮やかでやわらかく、みずみずしいですよ。

摘み取った茶葉はざるの上に並べ、パリパリになるまで乾燥させます。それでできあがり。

並べ方は個性がでますね~。この時ばかりは無言になります。


白茶は水色(すいしょく)が薄く、ほのかに青みがかかった色をしています。
身体を冷やす作用があるので、ちょうど今くらい~夏ごろに飲むと良いのだそう。
後半選手で、お湯を注ぎ足すほどに味がしっかりしてくるのだそうです。
苦みがほとんどなく、ほんのり甘くてすっきりとした味わいです。

昨年の白茶。たしかに白っぽい(※カビではありません)


写真ではわかりにくいのですが、ほんのり色づいています。甘い香りと淡い色にほわっとします。



紅茶は、前日に摘んでもらった茶葉を使って作ります。
茶葉は収穫してそのまま置いておくと萎凋(いちょう)し、水分が抜け萎れてきます。
収穫時より60~70%くらい軽くなったところで、茶葉を揉みます。

一日萎凋させたもの。水分が抜け葉っぱの艶が落ち着いて、しんなりしています。


もみもみ中。てるてる坊主を作って、頭をころころこすり付ける感じ。


紅茶団子(笑)ができます。


ほぐすとこんな感じ。葉っぱや茎がだんだん寄れてきます。


揉んだら軽くほぐす、を繰り返します。
葉っぱと茎が寄れて、色が茶色っぽくなったら揉みは終了。軽くほぐして、人肌で温めることで
発酵を促します。それぞれ自分のおなかに入れて大事に温めました(笑)

揉み終わり。


発酵後。茶色く変身!紅茶っぽい香りもしてきます。


あとは中華鍋やホットプレート、電子レンジなどで熱を加えて殺青(さっせい)し、葉の酸化作用を止めます。
最後に乾燥させたらできあがりです。

できあがり直後はあまり香りがしなかったのですが、しばらく置いておくと紅茶の良い香りがしてきました!


白茶や紅茶など発酵系のお茶は、作りたてはイマイチでも半年~1年ぐらい寝かせてから飲むと
美味しくなっていることがあるそう。
なので口に合わなくてもしばらく置いてみるといいそうですよ。

この日作ったお茶はどちらも美味しかったのですが、しばらく寝かせて飲んでみたいと思っています。
ですが量が少ないので、すぐになくなりそう…(笑)
手摘みで収穫して手揉みでお茶を作るのは大変だなと、改めて感じました。

後半は、烏龍茶作りです!お楽しみに。


\おまけ/


ランチは和束のゲストハウスBlodge Lodge(ブロッジロッジ)さんのお弁当♪
ほうじ茶ご飯、碾茶ご飯、碾茶入り玉子焼き、高野豆腐のから揚げ(抹茶塩付き)でした。全部美味!
お弁当は10人から注文できます。要予約。

Blodge Lodge
https://blodgelodge.com/en/front-page/

                                              中村広美


                                                         

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