日本有数のみかんの産地、愛媛県八幡浜。リアス式海岸が広がる海エリアが有名ですが、標高300mほどの山間部にもみかん畑が広がっていることはご存知ですか?
場所は高野地(たかのじ)。
八幡浜市街から20分程山道を登ると天空の里と呼ばれるのにふさわしい絶景の農村にたどり着きます。
築70年、小学校跡地のシェアハウス
そんな高野地に援農者向け宿泊施設「シェアハウス長谷」はあります。廃校になった長谷小学校を活用し2019年にオープン。毎年みかんの収穫時期には20名ほどのアルバイターさんが滞在しています。
今回は気になるシェアハウス長谷の内部をご紹介します!
シェアハウス長谷
定員は男性14名、女性5名。建物内には地元産の果実を使ったマーマレードやジャムをつくる「高野地フルーツ倶楽部」と八幡浜市の地域おこし協力隊の方も住んでいます。
間取りはこんな感じ。
元教室を贅沢に使ったつくりです。
1953年竣工の木造建築なので古い部分もありますが、水回りを中心に大きくリフォームされています。
玄関を入ると、過去のアルバイターさんの集合写真がお出迎え。
奥には長谷小学校卒業生の写真も飾られていて、なんだか早くも楽しそうなオーラを感じます!
さっそく部屋を見てみましょう。
男子部屋
男性は大部屋です。
(だーん、と開けた空間)
ここに棚とカーテンで個人空間が作られます。
寝具はエアベッド。入り口には目隠し用のカーテンがかかります。
女性部屋
次は女性部屋です。こちらは3人用と2人用の2部屋に分かれています。3人部屋は男性用と同じ棚を使った間仕切り形式。
2人部屋は元校長室(!)。「管理責任者 校長」の部屋で寝る機会、なかなかありません。
3人部屋よりすこし仕切りがしっかりした印象です。
トイレ&お風呂
続いて共同生活で重要な水まわり。男性のお手洗いはマーマレード工場奥の別棟でトイレは5つあります。
女性用は寝室の裏手に個室が一つ。
トイレの横には、過去のアルバイターさんの希望を受けて新設した独立洗面台があります。
お風呂は男女共に2つずつ。新しくて使いやすそうです。
キッチン
台所は二つあり、メインは女子部屋前のこちら。
食器類は十分な数があります。
談話室の前にも、もうひとつキッチンがあります。
冷蔵庫は全部で5台。大人数の生活でも食品を入れる場所に困ることはなさそうです。炊飯器は3台、レンジは3台あります。
高野地地区の農業アルバイトは、基本的に食事補助があるので料理の機会は減りますが、家電が充実しているのは嬉しいです。
談話室
食事は談話室で。中華料理屋さんのような円卓(2台)を囲んでいただきます。
ぜひほかのアルバイターさんたちとたくさん話をしてみてください!
談話室には、大きなテレビのほか先人たちが残したボードゲームや旧小学校の本も。
(手塚治虫傑作選……!)
みんなで集い語らうシェアハウス生活の中心地になりそうです。
雰囲気
シェアハウス長谷を見学して特に印象的だったのは、アルバイターさん同士の仲の良さ。
部屋に残された物からいろいろな遊びや企画をして、和気あいあいと暮らしていたことが想像できます。今年はどんな雰囲気になるのか楽しみですね。
山の上から見下ろす絶景
もう一つの魅力は景色。校舎裏からは八幡浜市街から海までを見下ろすことができ、晴れた日には対岸の大分県が見えることも。
山と海を眺めながらの共同生活。忘れられない体験になること間違いなしです!
アクセス
シェアハウス長谷までは八幡浜の中心部から車で約30分。一車線の山道を抜けた先にあります。
(八幡浜ICを抜ける西側のルートは、2023年10月現在、工事のため日中は通行止めです)
※すべて2023年10月現在の情報です