京都府
和束町

お茶の産地ならではの♪<後篇>

交流

こんばんは、中村です。
あっというまに6月も半ばになってしまいました…。
後編はすぐに更新するぞ!と思っていたのですが、5月半ばから碾茶工場でのお手伝いが始まったり、
土日は和束茶カフェをお手伝いしたりで、自分の体力気力と相談したところ、のびのびになってしまいました…。

気を取り直してようやく更新!お茶づくり後編です。


前回のおさらい。お友達の茶畑で茶摘みをさせてもらって、手作りのお茶づくりに挑戦しています。


2日目は1日かけて烏龍茶を作りました。この日も有難いことにお天気に恵まれました。
烏龍茶は、「一芯三葉」、つまり芯と葉っぱが3枚付いたものを収穫します。
かなり大きく、ものによっては茎や三枚目の葉が成長して固いものがありますが、これまた摘んでいくのは楽しいです。
烏龍茶は、お茶の栽培をやめた放棄茶園(ほうきちゃえん)で主に収穫させてもらいました。

今まで一芯二葉しか摘んだことがなかったので、どきどきしました。



放棄茶園は、こんな感じ。猛々しいです。新芽は小さめだけど、力強いです!


収穫した茶葉は、時々裏返しながら30分ほど日光に当て、萎凋させます。
理由は忘れましたが…この行程が烏龍茶にとってとても大事なことなのだそうです。
この日は茶園の上で萎凋させてもらいました。




次に、時々ゆすったり優しくパラパラほぐしたりして、程良く葉や茎に傷をつけます。
やりすぎると発酵が進んでしまい紅茶っぽくなってしまうので、要注意!です。

こんな感じで縦にくるんと巻いてきます。お花のようなフルーティで爽やかな香りがして、幸せです~



そうしてよい香りがしてきたら、殺青します。
色んなやり方があるのですが、今回は中華鍋でさせてもらいました。
熱するとすぐに茶葉の水分が蒸気となって出てくるので、それで葉を蒸して香りを閉じ込めるイメージで…
とはいっても熱している鍋の中のものを素手で混ぜるという経験はしたことがないいので、びくびくしながらやりました。
直接鍋を触ることはなかったのですが、ときどきでてくる蒸気が熱かったです…!



殺青して冷ました後、揉みを行います。すでに発酵させて発酵止めもしているので、
紅茶よりも軽く静かに揉んで、形を整えるイメージ(だと思います)。
途中で香りがよくわからなくなってしまったのですが、紅茶は茶葉が茶色っぽくなったけど
烏龍茶はけっこう緑っぽいので、一応半発酵で止められて烏龍茶になったと思います。


烏龍茶は茶色のイメージが強いと思うのですが、中国茶のうち青茶に分類され、水色は青みがかかった黄褐色をしています。

緑茶や白茶とはまた違った色で、とてもきれいですよ。
これを知ると、身近にある烏龍茶って、いったい何故茶色なんでしょう…?


最後に乾燥させたらできあがりです。私は今回もホットプレートを使いました。

自分で作ったから!というのもありますが、手づくりのお茶はどれも美味しかったです。
発酵系のお茶は寝かせるとさらに美味しくなるものもあるようで、どんな変化があるのかとても楽しみです。


ものすごくざっくりとした説明になってしまったのですが、煎茶、碾茶(粉にすると抹茶になる)、紅茶、烏龍茶などなど…
同じチャノキから色んな種類のお茶を作ることができます。
今回はじめて知ったのですが、プーアール茶もこのチャノキから作られているそうです。
(プーアール地方で作られたものしかプーアール茶といえないそう。)

チャノキってすごい…!

そして、いろんな製法を編み出して確立させた先人の智慧にも感服です。
お茶は、色んな地域でたくさんの人に愛されている植物なんだと、改めて感じました。


今のところ、こういったお茶づくりがプログラムとして体験できるわけではないのですが、
ゆくゆくは色んな方々に体験してもらえるようにしたいそうです。今後がとても楽しみですね!



今回お邪魔したのは、うてな茶屋さん(今後、屋号を月立(つきたち)に変更する予定)。
茶畑を引き継がれてから、自然栽培に切り換えられ、今年で2年目。
お茶が大好きで、様々な場所に出かけたり本を読んだりして勉強され、色んな製法を試しながら、
ご自身の活動を通してお茶の魅力や楽しさを伝えられています。
放棄茶園の枝で作った「茶の木の茶」など、珍しいお茶なども販売されています
(ほうじ茶に似た感じで香ばしく、すっきりとしています!カフェインも少ない)。


また旦那様が陶芸家でめっちゃかわいい素敵な茶器を創っておられるので、こちらもチェックしてみてください。
あれこれ色々欲しくなっちゃいます…!

Instagramはこちら 月立窯さん


見るたび欲しいと思いつつ、どれもかわいくて結局手に入れられていません(笑)




和束町では主に碾茶や煎茶を生産していますが、他の種類のお茶も作って楽しめちゃうのが、産地ならではの楽しみ方ですね。
とても楽しく豊かな時間を過ごさせてもらいました。

みなさんも、ぜひいろんなお茶を飲んで沼ってくださいね。


                                        中村広美

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