こんにちは。アグリナジカン代表の山下です。
さて今回募集させてもらった地域コーディネーター説明会ですが、僕の想像をはるかに超える反響を頂いています!!少しでも皆さんに地域コーディネーターのイメージを持ってもらえたら嬉しいなと思い。ブログを書くことにしました。説明会ではそもそもアグリナジカンをどういう想いでやっているかのところを伝えないと始まらないと思っていて、でもそれを皆さんに伝えるのにも時間はかかってしまい、肝心のコーディネーターの具体的な仕事内容についてまでは触れられないと思われるのでこちらにその内容を記載しておきます。説明会と合わせてこちたの記事もご覧いただき、少しでも地域コーディネーターのリアルをつかんでもらえたら嬉しいです。
そもそも地域コーディネーターとは?
アグリナジカンの定義する地域コーディネーターとは、その方自信が活動拠点とする特定の地域でそこで生業をされている一次産業従事者の「労働力不足」に対してその課題を解決することと、一次産業の仕事に従事したいと考える老若男女の「働きたい」という希望を叶えるべく、双方の情報を行き来させ、最終的に双方の同意のもとで採用を成立させるいわば仲人的なお仕事です。
現状では圧倒的に繁忙期の人手不足を抱える農家さんに対して一時的な労働力として外部から地域に人を流入させて新しい「風」を提供する役割を担っていて、それは関係人口の創出を促す仕組みともいえるのではないかと捉えています。
ただ単純に労働の紹介をしているのではなく、よりスムーズに地域とそこに暮らす人に溶け込めるよう最善を尽くしてもらうのがコーディネーターの最大の役割ともいえるのではないでしょうか?
つまり、「人と地域」「人と人」をつなげることで喜びを生み出していくお仕事になります。わくわくしませんか?
具体的なコーディネーターの仕事について
その1 地域の実態把握
まずなんといっても活動するエリアの情報をしっかり把握していただく必要があります。町の概要はもちろん、そこで盛んな一次産業の紹介、実際に働きに来るとなった場合の暮らしはどのようなものが想定されるかなど、アグリナジカンとして農家さんのもとへアグリワーカーさんをつないだ時に、彼らが不自由なく生活していけるための一次情報を届けるというお仕事です。そしてそれは具体的には【エリアページの作成】に反映されます。
こちらについてはご自身が活動拠点とする地域の事なので、イメージしやすいかなと思います。現状のアグリナジカンでは特に遠方の地域だとリアリティに欠けてしまうと感じていて、地域コーディネーターが存在してくれることでより身近にその地域を知ってもらえると思っています。
その2 農家さんのニーズ調査を新規開拓
エリアページが完成したら、次は実際にその地域で人手に困っている一次産業従事者を探し、彼らにアグリナジカンの仕組みを伝えていくこと。いわゆるクライアントの開拓という事になるのですが、課題がないところにはいくら営業をしても最終的にはうまくいかないと思っているので、0ベースでスタートする場合はまずは農家さんとの関わりを持つようにすることを意識していただければいいかと思います。農家さんとの出会いから始まり、出会う回数を重ねるうちに彼らの課題を見つけ、それに対して解決できる方法としてアグリナジカンの仕組みを伝えていく。
もちろんアグリナジカンの概要説明やこれまでの事についての説明の際は僕もジョインさせていただくつもりにしていますのでご安心ください。まずはその機会をつくりにいくことから始めていただきたいと思います。
その3 農家さんが見つかった後は受入れ環境の把握と整備
農家さんの開拓ができたら、次に必要なタスクが受入れ環境の把握と整備です。今後も継続的にその農家さんにひとがつながっていくためにかなり重要な要素になりますので、常に外部から働きに来るワーカーさんの視点にたって、伝えるべきは伝えないといけないポイントになります。
よくある営業のように「農家さんの希望の人を探してきます!!」という想いだけでは破綻してしまいます。その農家さんのところで働くことになった方が満足してもらえるかどうかを常にイメージしながら環境改善に努めるのもコーディネーターの重要な役割なのです。賃金や食事手当、住居環境など、農家さんの用意できる環境をまずはヒアリングしつつ、そこに足りない要素をどのように補填していくかを一緒に考えることが大事なんです。
例えばよくあるのが家問題。働きに来てほしいけど、来た人を住まわす家がないというのはよくある話です。だいたい最初はみんなそんな感じなんです。笑
ここであきらめてしまうのではなく、近隣のプレイヤーでシェアハウスやゲストハウスを運営している仲間はいないか?近くの空き家はないか、行政とうまく連携できないかなど、あらゆる可能性を模索する必要がありますが、必ず突破口は見つかると信じてまずは行動してほしいです。
その4 求人情報の掲載
ここまでできて、いよいよ受け入れ態勢が整ったとなれば、この情報を世に出す時が来たって事です。アグリナジカンのプラットフォームに求人情報を掲載します。うちのウェブのシステムはそんなに難しいものではないので、パソコン作業が苦手な方でも少し勉強すればできるようになりますのでご安心ください。求人情報をある程度作りやすくするために「求人情報掲載フォーム」も用意しています。まずはこちらを農家さんに回答してもらい、必要な画像素材をそろえて、あなた自身がその農家さんについて把握しているパーソナルな情報を「コーディネーターズ eye」として付け加えれば求人ページは完成しますよ!
その5 情報発信は多いほうが良し!
1~4の工程が終わればいよいよ興味が持ってくれるアグリワーカーが現れるのを待つフェーズに入ります。少しでもあなたが拠点にしている地域の事、人の事を知ってもらうために情報発信は多いほうがいいですね!ご自身のSNSはもちろんのこと、アグリナジカンのSNSやエリアブログも活用しながらアグリワーカーの流入に備えましょう!
その6 アグリワーカーとの個別ヒアリング
いよいよ求人の記事が公開されたらあとは出会いを待つのみですが、アグリナジカンのポリシーとして、アグリワーカーに登録をしてくれた一人一人と、まずは代表である僕がヒアリングをさせていただく形をとっています。その中で、ヒアリングを通じて特定のエリアや仕事内容に希望を絞り込んでいくと、いよいよアグリワーカーさんをあなたの活動する地域におつなぎします。そこから先は彼らと直接コミュニケーションをとっていただき、採用に向けてお手伝いをしていく。無事に農家さんへのエントリーが決まれば、その旨を農家さんに伝え、採用の可否を判断してもらう。こうしてうまくいけば採用が成立します!
その7 採用後のアフターフォロー
職業紹介事業は採用が成立するまでがお仕事といわれています。確かに仕組みとしてはそうですが、アグリナジカンの目指すのは、関係性を持続可能でよりよいものにしていくことです。これは農家さんに対してもアグリワーカーさんに対しても平等に行う必要があります。ゆえにアフターフォローは欠かせません。スタンスとしては可能な限りのフォローはしてあげるというスタイル。つないだら終わりではなく、その後も定期的に連絡を取り合って、まずは困りごとがないかをヒアリングすることが大切です。トラブルは早期発見が大事。早ければ早いほど対処できる可能性は大きくなり、遅ければ遅いほど修復不可能になる可能性は高まります。ここはアグリナジカンの永遠のテーマともいえるので未だに答えは出ていません。笑
コーディネーターの皆さんと一緒に高みを目指したいと思います!
反復することで情報は蓄積し、より人つなぎの精度はあがります
ここまでお読みいただきありがとうございます。地域コーディネーターのお仕事はこの1~6を愚直に繰り返すお仕事です。毎年やっているとあることに気付きます。それはこの仕事に完璧はないという事。でもまじめにやっていれば向上しかありません。まずは一件から始まると思いますが、その一件の農家さん、ひとりのアグリワーカーさんを大切にし、彼らとの関係性をどんどん深めていきましょう!そうすればそのエリアでは誰にもまねできない人つなぎが出来るようになります!何よりも経験がものをいうお仕事だと思います。
地域コーディネーターの報酬について
まず前提として私たちアグリナジカンの収入のもととなるのは農家さんからの紹介料です。紹介料についてはアグリワーカーさんが募集期間中に働いた労働時間に対して200~250円(税抜き)の紹介料を請求させていただいています。厳密にいうと紹介料は労働時間が長くなればなるほど割引していくスタイルを新たに導入する予定にはしているのですが、そちらについては今回は割愛します。
地域コーディネーターを引き受けていただいた方に対しては、コーディネーターが担当するエリアの農家さんに対して紹介料が発生し、アグリナジカンへの入金の確認が取れ次第、順次地域コーディネート費としてその額の50%をお支払いします。
なのでイメージとしては紹介料100~125円(税抜き)×労働時間が報酬と思ってもらえれば!
ここで注意しないといけないのが、完全成功報酬型ということ。人をつなぐまでは報酬が発生しないので、まったく他の収入がない状態からこの仕事を始めるにはある程度貯金を切り崩しながらしか難しいです。逆に、すでにその地域で何らかのお仕事をされている方で、副業としてチャレンジするというスタイルがいいのかなあと感じています。
地域コーディネーターのお仕事について、イメージできましたでしょうか?
今回の記事+説明会の内容である程度イメージしてもらえたら幸いです。
最後までありがとうございました!