代表探検記〜アグリナジカンのすべて〜

代表体験記

校舎をもたない農学校 アグリナスクール2023 やります!

農業

皆さんこんにちは! アグリナジカン代表山下です。 突然ですが、ずっとあたためてきたプロジェクト、いよいよ本当に、ちゃんと始動できる体制が整ったので、 「校舎をもたない農学校 アグリナスクール」 を来春より開校致します!!!

これは、本気で農業に興味があり、将来農業と関わる生き方をしたいという想いのある方を対象とした、実践型の農家育成プログラムです。まずは僕が今住んでいる和歌山県を本校と位置づけて、来年の春からスタートさせるつもりです。なので、和歌山で農業に関わる仕事で生きていきたいと長期的に考える方を対象としたスクールをイメージしてください! 

本校と位置づけたという事は、そうです。必ず全国へ展開していきます! ゆくゆくは全国どこででも、農家を目指すならまずは通るべき道の一つという位置づけを目指します。そしてそれは実現可能だと確信しています。

なぜアグリナスクールをつくるのか

今、日本では農家の担い手不足、高齢化などが問題視されていますよね。これは農業に限った事ではないかもしれませんが、少なくとも今の日本は、そういった状況に対して、新規就農をしたいという方を支援する制度をいくつか用意しています。しかしこれらの制度には決定的な問題があると思っています。 それは、経験値がないままに決断を迫られるという事。 

国が用意している「農業次世代人材投資資金」や「農の雇用事業」といった支援制度は、確かに独立を目指す農家の資金面でのフォローはしてくれるかもしれませんが、ここで考えてみてほしいのが、果たしてどの程度の方が断固たる決意をもって特定の農作物の特定の地域への就農を決意できるのかという点。 だってまだ経験もしたことない世界の話でしょう。 その状況で、もちろん多少の説明会や少しの体験などで、ほんの2ミリ程度ならその作物を栽培して生きていくイメージは持てるかもしれませんが、それでも2ミリ程度。笑 

そう、現在の制度で決定的に足りないのが、離陸を決めるまでの期間のフォロー体制だと僕は確信しています。 

バスケしたことないのにプロ目指す? サッカーしたことないのにプロ目指すの?って話ね。 

まずは中学や高校の部活やクラブチームなんかに所属して、実際にやってみてどう感じるかってとこでしょ! 農業といっても、その作物によって天と地ほど違うこともあるだろうし、単純にその作物が美味しいからという理由だけで飛び込むにはあまりにもリスク大きすぎでしょ? 実際に何の作物をつくるかということだけではありません。どこを拠点にするのかというのも大きな決断のはず。その土地ならではの文化や習慣、ご近所さんやコミュニティが自分に合っているのか確かめるチャンスもなく、独立するために知らぬ土地へ飛び込めというのが今の支援制度の現状かなぁと思っています。

アグリナスクールの強み

アグリナスクールはこれまでにない農業学校のカタチを提案しています。 それは、農家さんの繁忙期をリレーする事で、仕事として従事しながらその土地の風土と農業を学んでいく形。 私たちはこれまでの活動から農家さんと確固たる信頼関係を築いてきました。だからこそ実現できるカタチが「仕事と学びのハイブリッドタイプ」。

 繁忙期のリレーだからこそ実現できるカタチがここにはあります。 まずは和歌山県から。 和歌山本校では和歌山県域の農業地域をリレーしながら1年間研修して頂き、将来和歌山県で農業と関わる仕事に就く、あるいは新規就農者を目指し独立する若者の育成を目指します! 

お金を稼ぎながら学ぶアグリナスクール 

実践型の研修とはつまり、繁忙期の農家さんのお手伝いが「学び」となるという位置づけ。誰もが考えそうなこの仕組みがなぜ今までなかったかというと、それは農家さんと働きにくる方の意識の共有を誰もしてこなかったから、ただそれだけのこと。私たちはアグリナジカンとして毎日のようにワーカーさんや農家さんとやりとりをしています。働く上で最も大切なのがこの意識の共有。

 今回農家さんには、「将来就農する可能性のある農家の卵」という意識を持ってもらい受け入れてもらう。また、申込みしてくれる人に対しては、繁忙期の厳しさを身をもって体験してもらう事で、将来どの農業をどこでやろうか、あるいはやめようかの決断を一年後にしてもらう。これこそが本校の強みだと思っています。 実践型の研修を繁忙期のお手伝いと位置付ける事で、年間で1500-2000時間のワークを組込む予定にしていて、これはもちろん「労働」という位置づけでもあるので、彼らの日々の暮らしを金銭的に自分で支える事にもつながるわけです。

2023年度カリキュラム案

ここで気になるのが1年間のカリキュラム。表にあるように、6月をスタート月と設定し、

  • みなべ・田辺・日高川エリアの梅
  • 白浜のケイトウ
  • 橋本市の柿
  • 有田エリアの蜜柑
  • 紀の川市のいちご
  • 御坊市の花

これらの作物とエリアを1年間で経験できる上に、一年のうちに1ヶ月は座学月間と定めて、実際に働きに行ったエリアの有力な農家さんや就農支援に携わる公共の方、移住支援の方や起業支援の方にも協力頂き、さまざまな講義を受けて頂きます。

また、各拠点の住居となるシェアハウス、シェアカーについてもスクールで用意するので100%農業に集中できる環境を提供できるのではないかなぁと思ってます。 こんな事ができるのは、私たちがこれまでにそれぞれのエリアで農家さんと直接の関係性を築いてきたからに他なりません。

まさに自治体の垣根を越えた連携を見せる事ができるわけです。 だから、最初から〇〇で〇〇を栽培するために、というように限定せずとも農業の世界に飛び込んでみる事ができるんです。

今後の予定

具体的に、何名募集するか、費用をどうするかといったところや、各エリアの農家さん含め関係者との調整はこれからになりますが、ひとまず現時点では提供できるコンテンツ案が固まってきています。

また、受講するために高額な学費をもらう気はさらさらないのでそこはご安心ください!イメージの範囲でお伝えしますと、年間30-40万円くらいの費用で、 住居やシェアカーを確保し、プログラムに参加してもらえるように調整します! ちなみに、この期間は住まいの心配はないので、和歌山県全域にひとまず1年間引っ越すというようなイメージを持ってもらっても大丈夫です。 ただし、農業目指す以上はゆくゆくは軽トラックとかも乗れないとダメだし、そもそもローカルで生活する時にどこもかしこも徒歩で暮らしが成立するわけではないので、参加資格には運転免許必須(AT限定可)とさせて頂きます。

最後に

久しぶりに長文書きましたが、最後まで読んで頂いて有難うございます。アグリナスクール和歌山本校はこれまでアグリナジカンで得られたノウハウを集約させた学校だと思っています。まずは、和歌山県で農業に関わりたいと思ってもらえる方には一人でも多くこの事を伝えていきたいので、皆さんシェアなど是非とも宜しくお願い致します!

有難うございました!

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どこで働けばよいか悩んでいる方へ

アグリナジカンでは、農家さんと援農者をうまくマッチングするためのコーディネーターがいます。

コーディネーターは、各エリアの農家さんの人柄や農業のやり方、方針をよく知っています。そして、アグリワーカーさんの個性や性格、向き不向きなどを知った上で、農家さんを紹介するようにしています。

どの農家さんで働けばよいか、またはどのエリアで働けばよいか悩んでいる方は、まずざっくりとコーディネーターに相談してみてはどうでしょうか。あなたにあった農家さんを紹介してくれます。

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