代表探検記〜アグリナジカンのすべて〜

代表体験記

アグリナジカン×NINAITE 農業労働力不足と外国人ワーカー

農業

こんにちは!

5月に突入しましたが皆さんいかがお過ごしでしょうか?今回の探検記では、アグリナジカンが今期からはじめたコラボプロジェクトの紹介です。ご存じのとおりアグリナジカンはこれまで外国人のいわゆる技能実習生や特定技能の人たちの紹介というものはしてきませんでした。もともと日本人の方を紹介することをメインとしていたのもありますし、外国人材を地域に紹介するためにはほかにもいろいろと越えなければいけないハードルがあると思っていて、なにより彼らの現地からの出国、及び日本への入国などの手続きが煩雑でとても私たちだけでは処理しきれない仕事量だと考えていたので。そこにも当然経費はかかってくるので、結果的に農家さんたちが支払わなければいけない費用が高くなるというのもネックでした。

そんな中、地方の農家さんにとっては非常に有効な法律改正がありました。これまでの制度では、日本にくる外国人人材が日本で働くためには当然就労ビザが必要で、その中のひとつに「特定技能」というビザがあるのですが、こちらを取得するためにはあるひとつの受け入れ先(企業でも個人でも)が通年で雇用をしなければいけないというのが条件の一つでした。つまりこれは、ローカルの農家さんにとっては到底のめる条件ではなく、笑 だって繁忙期に人手が必要でそれ以外の時期では普段から関わっている家族や親せきたちでじゅうぶんに仕事がまわるような農家さんがほとんどなわけで、そこへさらに1名を雇用する体力はないわけです。確かに彼らは働くことを主目的として日本に来るし、最近では日本語教育も充実していてコミュニケーションも取れるようになってきていますし、なによりハングリーさを持っているので、正直農家さんにとってはこれ以上ない人材であることには違いないのですが、求めている期間にマッチしないというのがこれまでの現実で、通年で雇用するために無理して仕事をつくる農家さんや、あるいは力をもっている大規模な農事組合さんによく外国人の方が働いているのは実績としてありました。

さて、今回の法改正では、そんな特定技能の外国人の方が、農林漁業においては人材派遣会社に就労することが認められたのです。これは実は画期的なことで、これまでは農家さんが雇用しない限り不可能だった特定技能人材を、派遣会社が雇用し、日本全国の農家さんの繁忙期をリレーでつなぐことが仕組み上は可能となりました。まさにアグリナジカンでもこうした働き方を日本の皆さんを中心に提案しているわけで、シーズンワークの外国人バージョンといえばイメージしやすいでしょうかね。

株式会社NINAITEとの出会い

アグリナジカンは有料職業紹介事業者なので、人材派遣業の免許は持っていないので直接彼らを雇用することはできないのですが、昨年の冬にある方々が和歌山まで訪ねてきてくれて、あっという間にコラボの話になりました。それがNINAITEの皆さん。もともと彼らは株式会社チョモランマという特定技能人材の職業紹介事業とインバウンド向けの観光事業を展開されていて、北海道を拠点に活動されていて、道内では農業人材の外国人の紹介実績が一番だったとか。そんな彼らがこの法律改正に合わせて人材派遣業の免許をとって、特定技能外国人を雇用し日本全国の農家さんをリレーでつなぐというプロジェクトをやろうとしていたところでの出会いでした。派遣の免許さえ取れれば簡単と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、このプロジェクトを実現させるためには、まず農家さんとのやりとり、地域の受け入れ態勢の整備など、かなりきめ細かな調整が必要になることを僕は直感的にわかっていて、彼らはそれに対してどう対応していくのかなーと思っていたのですが、彼らの外国人に対する姿勢と、受け入れ先との信頼関係を構築する事の重要さをちゃんとわかっているところに深く共感しました。というか正直今まで同業者でこんな感情を抱くことはありませんでした。笑 (写真は左からNINAITEの事業統括をしている村上さんと北碾茶工場の皆さんと山下)

あっという間にコラボの話はまとまり、アグリナジカンとしては、まず今年は京都と和歌山の農家さんでこのプロジェクトに興味を持ってくれる方への提案から現地での受け入れ態勢の整備などを請け負うこととなりました。そしてふたを開けてみると今年は21人のインドネシア/ネパール人と関わらせていただくことに。笑

普段から農家さんとのコミュニケーションがとれているので、話がはやいのです。京都府の和束町と和歌山県のみなべ町では今年新たな風がふきます。ちょうど5月1日が和束での始業日。残念ながら入国が少しずれているのですが、それをカバーすべくNINAITEメンバーが和束入りしてくれていて、彼らが日本に来るまではお茶仕事してくれるという神対応。

農家さんの人手不足を解決していくためには、あらゆる方向性に目を向けて、どこからでもきちんと人材を受け入れられるように柔軟にしておくことが何より大切だと思っています。これは私たち紹介事業者にもいえることだし、農家さんにも言える事。今年の春の繁忙期が落ち着いたら、来年以降もこういったコラボをすすめていけるよう、アグリナジカンとしては外国人材の登録支援機関としての申請をしようと思います。こうご期待!

つたない文章でしたが最後までお読みいただきありがとうございました。

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