こんにちは。アグリナジカン代表の山下です。今回の探検記では、私たちがどのようにアグリワーカーの皆さんと対話をしているのか、アグリワーカーさんとのヒアリングの内容について述べたいと思います。一般的な大手の求人会社との大きな違いは登録してくれているワーカーさんと私たちのような仲介業をしている人間との「距離感」にあると思っています。到底大企業の持つ資金力とかウェブのシステムとかにはかなわないかわりに、私たちが日々積み重ねてきたノウハウというのはこの「ヒアリング」に凝縮されているといっても過言ではないかと。
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アグリワーカー登録後、まずはオンラインのヒアリング
そもそもアグリワーカーとのヒアリングのタイミングっていつなの?って話からすると、実は、どのような動機で登録してくれたとしても、まず最初にワーカー登録いただいた方にはメールでこのヒアリングの日程調整から始めさせていただきます。まだ具体的に農業の仕事するかどうかもわからない段階から、まずは対話を求めにいくようにしています。中にはそれ自体を警戒されてその後音信不通になるケースもありますが、まあそれは縁がなかったと割り切っているので特に問題にはしていません。
日程調整が決まるといよいよヒアリング本番。主にはzoomを使って1時間程度の時間を確保しています。内容については大きく分けて2つあって、1つはそもそも私たちアグリナジカンが何者で、どういう想いをもってこの事業を実施しているかというところについて、代表としての立場と地域コーディネーターとしての立場を加味しつつ、本人を前にしながら説明していきます。
これ、毎回同じことを話すのでビデオか何かにして見てもらえればいいんじゃないか?
おそらく多くの会社はそう考えて安易にシステムに組み込んでしまうかもしれませんが、私は断じてそれはやりません。なぜなら、同じ想いを伝えるというひとつをとっても、相手によって微妙に伝えたいポイントや話す順番など変化するからです。正直、これはなんでなのか解明できていませんが、やっぱり対話というのはまずは自己開示があってから、相手の事を知ろうとするのが礼儀ですよね。その自己開示をビデオに収録して「はい、まずはこれ見てください」で終わらせるのはちょっと異常ですよね。笑
こうして前半部分はわりとこちらから話すことが多いですが、そうしていく中でこちらのことを理解してもらえれば、相手の緊張もほぐれてくるというもの。そのタイミングをみて、次に相手の事を色々とヒアリングしていきます。
このヒアリングする内容については、本当にその時々で相手がどこまで伝えたいかというところも考慮しつつ、最低限こちらが情報として入手したい事もあるのでその内容をヒアリングしていきますが、何よりこの時間帯は相手に寄り添って、とにかく今後どうしていきたいのかというところを丁寧にヒアリングしていきます。具体的なマッチングの話はその後に時々の状況に応じて、本人にとってよさそうな現場があれば紹介するといったスタンスですので、必ずしもヒアリング後にすぐに働ける先の農家さんのところにエントリーしてもらうというものではありません。なので、ワーカーの皆さんにはいつも、まずは気楽にこのヒアリングにはのぞんでほしいと伝えています。
ヒアリング後にいい仕事先があればおつなぎします
こうしてヒアリングを終えたのちは、ある程度お互いのことを理解している状態になるので、その後に具体的な仕事の紹介先やその後の暮らしのことなどフォローしていくような流れで、うまくいけば採用先と住まいが決定していく。このようなプロセスです。
長々と説明しましたが、このヒアリングがわりと色々なものの考え方や価値観、世代をまたいだ対話の時間となって、私はむしろ楽しませてもらっています。この時間を楽しむことができない方は、おそらくこの仲介の仕事は向かないでしょうね!笑
今日はアグリナジカンのヒアリングについてお話ししました。ではまた今度!